11月15日【デセプション島】
デセプション島といえば温泉。世界最南端の温泉である。海岸の数ヶ所から熱湯が湧き出ていて、この熱湯が海水と混ざって、程よい温度となっている。 デセプション島のカルデラ内部に入っていくには、幅約230mのNeptunes Bellowsを通過しなければならないが、この日も悪天候で波が高く、通過できるかどうかぎりぎりまで様子を見ていた。 キャビンの窓から時化ている海を見ながらやきもきしていたが、上陸可能とのこと。防寒着の下に海水パンツをはき準備OK.。 Whalers Bayに上陸。外輪山からの強風で地吹雪がものすごい。今回のクルーズで一番の寒さだった。 体感気温は−10℃くらい。海辺を歩いているペンギンも首をすくめているように見える。捕鯨基地跡に向かうも強風で飛ばされそうになる。錆びて朽ちている燃料タンク、倉庫、住居が無残な姿をさらけ出している。 いよいよ、温泉タイムである。ただ、温泉といっても、自分たちで海岸を掘って湯船を作らなければならない。脱衣場があるわけでもなく、寒風にさらされながら、海辺で防寒着を脱ぎ捨て、海水パンツになり、足で掘っていく。 しかし、海辺の砂が硬くてなかなか掘れない。源泉が湧き出ているところは火傷をするくらい熱いので要注意。深く掘れないので、とりあえず横たわる。しばらく温まってから、海の中に飛び込んでいく。当たり前であるがあまりの冷たさに悲鳴を上げながら出てくる。そして、すぐに温泉に横たわる。暖かくて気持ちがいい。ふと、横を見るとペンギンがすぐ近くにいるではないか。南極でペンギンと裸の付き合いができるとは。なんとも奇妙な光景だ。
約30分の温泉入浴体験。寒風にさらされながら防寒着を着なおすのも一苦労。手足がかじかんでしまい、うまく着れない。最後に救命道具をつけ、ゾディアックボートに乗り込み、船に戻った。 午後は、ハーフムーン島へ上陸予定だったが、悪天候のため上陸は中止になった。これで、全日程終了。明日からはまたドレーク海峡だ。
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